荷主オリックスは4日、和食レストランチェーンと冷凍食品の製造・販売を手掛けるキンレイ(大阪市中央区)の全株式を取得したと発表した。オリックスが持つ専門性や事業プラットフォームを生かし、企業価値の向上を支援していく。
キンレイの食品事業は、コンビニエンスストア向けアルミ容器入り冷凍麺の販売で国内シェア100%を持つなど、冷凍麺市場で独自性を発揮しており、他社との差別化戦略を展開するとともに、小売店や業務用販売店などの販路拡大を進めている。
外食事業では、関西圏を中心に和食・しゃぶしゃぶレストランチェーン「かごの屋」など75店舗を展開。中・高年齢層をメインターゲットとして和食業態に特化し、店内調理方式による良質な料理の提供や季節に合わせたメニュー展開で、顧客ニーズに対応した店舗運営を行っている。
オリックスは、資本参加を機に国内で事業拡大を図るとほか、中国、台湾などのアジア圏での事業展開を視野に入れる。また、海外進出支援や事業パートナーとの提携など、キンレイの企業価値向上に向けて施策の立案・実行をサポートしていく。