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東電、温湿度制御技術生かしイチゴ通年栽培

2017年9月20日 (水)

荷主東京電力は19日、発電事業で培った機器の制御技術を活用し、新規事業としていちごの生産から加工・販売まで手がけるエコファーム事業に挑戦すると発表した。電力自由化による競争が進む中、収益拡大策の一つとして、子会社の東京電力フュエル&パワーがイチゴ栽培ノウハウを持つ企業と協力しながら通年栽培を行い、事業領域の拡大につなげたい考え。

エコファームは横浜火力発電所(横浜市鶴見区)の構内に園芸施設を建設して行う。今後、温度や湿度を最適にコントロールする最先端の環境制御技術を導入し、2018年2月以降、イチゴの通年栽培を開始する。

イチゴは消費者からの人気が高い一方、夏・秋の生産量は冬・春に比べて少ない。IoTを用いた技術革新などによって生産性、品質の向上が飛躍的に進んでいるが、東京電力は発電事業で培った温度や湿度のコントロール技術を生かし、環境制御を自動化した園芸施設を設け、栽培ノウハウを持つ企業と組むことで事業参入する。