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郵船ロジ、シンガポール拠点にオートストア投入

2017年9月21日 (木)
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話題郵船ロジスティクスは21日、シンガポールの物流施設に自動倉庫システム「オートストア」を導入すると発表した。併せて、同国トゥアス地区への大型物流施設の建設計画を明らかにした。

現地法人の郵船ロジスティクス・シンガポールが大型物流施設の起工式とオートストアの導入式典を9月20日に行った。

トゥアス地区はシンガポール西部に位置し、マレーシアとの連絡橋に隣接する物流拠点に適した立地で、新港建設が進み、ターミナルの移転が計画されている。

施設は3万3000平方メートルの敷地に2階建て・延床面積2万平方メートルの倉庫と36のトラック搬入口、100台以上駐車可能なトラックヤードを備え、在庫管理や流通加工、検品などのロジスティクスサービスを提供する。既存倉庫に隣接して建設し、2つの倉庫をつなぐ連絡橋を設け、両棟に保管する貨物の移動させやすいように設計。19年春頃の稼動を目指す。

また、既存倉庫に採用したオートストアでは、アパレル、靴、雑貨などの小物アイテムを専用ボックスに収納して在庫品を保管・管理する。専用ボックスを隙間なく並べ、最大16段まで積み上げて格納する構造となっているため、通常ラックによる保管と比べ通路分のスペースを減らすことができる。

入出庫作業は無線制御ロボットが行い、スタッフが歩いて商品を探したり格納したりする必要がないため、「作業効率の大幅な向上と精度の高い在庫管理」を見込む。

同社の水島健二社長は式典で「世界で認められ選ばれ続けるサプライチェーン・ロジスティクス企業となるために、物事の本質を見極める力を働かせ、徹底してサービス品質の向上と新しい価値の創造に日々取り組んでいる。トゥアス地区の物流施設は最新鋭の設備を導入する戦略的物流施設と位置付けており、これらの設備を活用したロジスティクスサービスを提供することで顧客のあらゆるニーズに対応し、シンガポールの持続的な発展に貢献したい」と挨拶した。

▲(写真左から)ウン・キムハン氏(Managing Director of Yusen Logistics Singapore)、ヘング・チーハウ氏( Deputy Secretary-General of the National Trades Union Congress and Senior Minister of State, Prime Minister’s Office)水島健二氏(郵船ロジスティクス代表取締役社長)、Mr. Francis Meier(Senior Vice President, Head of Asia Pacific WDS, Swisslog)

■トゥアス地区の増設施設の概要
拡張倉庫面積:2万平方メートル
トラックヤード:8000平方メートル(100台収容可能)