川崎汽船と日立物流、世界最古の鉄道駅修復に寄付

話題川崎汽船は28日、日立物流、徳山セントラルロータリークラブ、ボーイスカウト山口県連盟、下松商業開発と共同で、世界最古の鉄道駅とされる英国ヘイントン駅の修復用資金として総額45万円を日立レールヨーロッパ社のニュートン・エイクリフ工場を通じて寄付した、と発表した。

▲世界最古の鉄道駅とされるヘイントン駅

3月20日に山口県下松市の徳山下松港で市民向けに開催された、同社の大型RORO船「グローバルハイウェー」の見学会に協力し、見学会にはボーイスカウト、ロータリークラブなどから小学生を中心に209人の参加を得たが、その参加費に3社からの上乗せを加え、総額45万円を寄付したもの。

下松市にある日立製作所笠戸事業所では、英国向けの高速鉄道車両を製造して輸出している。川崎汽船はこの輸送のため、月に1度大型RORO船を徳山下松港に寄港させている。

見学会は、地元で製造された鉄道車両が地元の港から船積みされる様子を見学してもらい、地域社会に貢献するために開催したもので、これまでにも数回の開催実績がある。

▲（写真左）新井大介川崎汽船常務執行役員、K LINE (EUROPE）MD& CEO（右）Ross Nagle COO, Hitachi Rail Europe

ヘイントン駅は、英国最古の旅客鉄道路線だストックトン・アンド・ダーリントン鉄道にあり、1825年に世界で初めての牽引用蒸気機関車「Locomotive1」（ロコモーティブ1）がこの駅で組み立てられ、線路に載せられたという由緒ある鉄道駅。

同駅は日立レールヨーロッパ社のニュートン・エイクリフ工場から近く、同工場の従業員が近年損傷の激しいこの駅の修復プロジェクトを立ち上げることになったため、このプロジェクトへの寄付を決めた。