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セイノーHDが昭和冷蔵買収、首都圏6.9万トンの庫腹

2017年10月3日 (火)

M&Aセイノーホールディングスは3日、昭和冷蔵(東京都中央区)とショーレイフィット(同)を買収したと発表した。

昭和冷蔵は東京近郊の川崎、戸田、市川に収容能力6万9000トンの冷蔵冷凍倉庫を保有・運営しているほか、流通支援事業として温度管理や在庫管理システムなど独自の技術力を活かした3温度帯物流業務をカバーする物流サービスが特徴。売上規模は16億円弱。

ショーレイフィットは昭和冷蔵に隣接して製氷事業を手がける関係会社で、製氷技術や品質に優れ、10種類以上の商品群を擁している。

セイノーHDが2社をグループ化したのは、国内・アジア圏で高品質な管理による3温度帯物流を確立する戦略の一環で、買収を機にコールドチェーンネットワークの拡充、3温度帯物流拠点の確保、拡大する食品市場への対応を進める。

製氷事業は同社グループにとって「未知の事業分野」となるが、「今後の冷蔵冷凍事業における事業拡大を推進」するため、昭和冷蔵やショーレイフィットのかつてのグループ会社である小知和冷凍建設、東北水産と協力関係を保ち、コールドチェーンの確立につなげていく。