拠点・施設カヤバ工業(KYB)は12日、長野県上田市に鋳物工場を新設し、中・大型油圧ショベル用油圧コントロールバルブの生産能力を増強すると発表した。
中・大型油圧ショベル用油圧コントロールバルブ鋳物は、内部形状が複雑なことから、特殊な技術を持つ鋳物会社が製造しており、同社では取引先や子会社のKYBキャダックから調達していた。
KYBキャダックの生産能力を増強し、顧客ニーズに対応できる生産体制を構築するもの。
新工場は、上田市の神の倉工業団地にある用地6万5600平方メートルに2万4500平方メートルの工場建屋を建設し、2013年2月に竣工する計画。
これにより、生産能力は現在の月産700トンから13年度に1200トン、14年度に1800トンと段階的に増強する。
投資額は総額38億円で、2段階に分けて19億円ずつ投入する。