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和歌山の運送会社

特殊車両通行許可証偽造し橋桁など無許可輸送

2017年10月24日 (火)

話題中日本高速道路(NEXCO中日本)は24日、新東名高速道路などの橋桁輸送を受託していた西日本建設物流(和歌山市)が特殊車両通行許可証を偽造し、工場から工事現場まで無許可で輸送していた、と発表した。

NEXCO中日本東京支社と名古屋支社が委託した工事を受注していた駒井ハルテックと高田機工は、ともに橋桁などの重量物の輸送業務を下請け会社の西日本建設物流に委託。西日本建設物流はNEXCO中日本東京支社発注工事でことし4月から9月までの間、和歌山県と千葉県の工場から神奈川県の工事現場まで、名古屋支社発注工事では2016年4月から11月までの間、和歌山県内の工場から岐阜県内の工事現場へ、いずれも無許可で輸送していた。

西日本建設物流がETCコーポレートカードを利用していたことが確認されたことから、NEXCO3社は大口・多頻度割引制度における処分手続きをすすめる。また、NEXCO中日本は中部地方整備局に対して許可証の偽造に疑義があると報告したほか、元請け工事会社からは「(警察などへの)通報を検討している」との報告を受けているという。

西日本建設物流は同日、自社サイト上で「特殊車両通行許可申請手続きを担当していた元従業員が特殊車両通行許可証を偽造し、輸送業務を行っていたことが判明した」と、今回の事案が元従業員によるものであることを主張し、この元従業員については懲戒解雇済みだと説明した上で、「深くお詫び申し上げます」と陳謝している。

NEXCO中日本は「この事態を重く受け止め、再発防止策に取り組む」とした上で、今後はほかの輸送会社で正規の通行許可を確認した上で工事していく、としている。

(出所:西日本建設物流)