商船三井、振動センサーで舶用回転機器異常の予兆検知

ロジスティクス商船三井は1日、旭化成エンジニアリングと共同で振動センサーを用いた舶用回転機器異常の予兆検知の実証プロジェクトを実施する、と発表した。

プロジェクトでは、建造中の自動車専用船、VLCCのポンプ・清浄機などの重要補機に専用の振動センサーを設置し、解析ソフトを用いて状態監視を行う。船上で専用解析ソフトを用いた監視を行うだけでなく、船舶IoTの一環としてリアルタイム船陸間通信のプラットフォームを活用し、不具合発生時にはタイムリーに陸上で精密解析させる。

船舶IoTと旭化成エンジニアリングが陸上プラントで培った振動解析技術を舶用展開し、効果を検証する。また、舶用推進主機・発電機・推進軸の軸受向け振動センサーは日本海事協会の業界要望による共同研究スキームで、商船三井技術研究所が保有する発電機エンジンを用い、摩耗試験を行う。

▲システムのイメージ図（出所：商船三井）