財務・人事住友倉庫が7日発表した中間(4-9月期)決算は、物流事業で国際輸送を中心に取扱貨物が増加したことから、増収増益となった。
物流事業では、倉庫業で文書などの情報記録媒体や日用雑貨を中心に貨物保管残高が堅調に推移したことから3.1%の増収。港湾運送業ではコンテナ荷捌が増収となったことで売上高が1.3%増加した。
国際輸送業は国際一貫輸送の取り扱いが増えて19.1%増収、陸上運送業・その他の業務では、eコマースに関連する輸送の取り扱い拡大に伴い陸上運送収入が増収となったことなどから、7.2%の増収となった。これらにより物流事業全体の売上高は686億2400万円(7.7%増)、営業利益は50億5000万円(5.6%増)となった。
海運事業は、林産品やコンテナの輸送量が増加したことなどから15.5%の増収だったものの、海上運賃の回復が遅れていることに加えて燃料油価格の上昇などにより、4900万円の営業損失(前年同期は営業利益1億6000万円)となった。不動産事業は、前年度に竣工した商業施設の賃料収入が寄与したことなどで2.1%増収。営業利益は増収に加えて前年同期に不動産取得税を計上していたことなどから25億300万円(14.7%増)と増加した。
■2018年3月期第2四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 86,302 | 8.2% | |
営業利益 | 4,987 | 7.9% | 5.8% |
経常利益 | 6,143 | 5.1% | 7.1% |
当期利益 | 4,265 | 11.1% | 4.9% |