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川汽など4社、ガーナ沖向けFPSO保有・用船会社へ出資

2017年11月22日 (水)

荷主日揮は22日、住友商事、川崎汽船、日本政策投資銀行と共同で、マレーシアの海洋サービス事業者「インソン・ホールディングス」が全額出資するガーナ沖油ガス田向け浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)の保有・用船会社に出資すると発表した。

(出所:日揮)

出資先は「インソン・プロダクション・ウェストアフリカ」で、共同4社とインソン社が6月に調印した基本合意に基づくもの。4社は合弁会社を通じて株式26%を取得する。

参画に際し、日揮は石油・ガス分野で持つEPC(設計・調達・建設)の実績を活かし、FPSOトップサイド設備にかかわる技術的サポートを主に担う。

インソン・プロダクション・ウェストアフリカは、イタリア石油大手傘下のエニ・ガーナ・エクスプロレーション&プロダクション社とFPSOの15年間の長期用船契約を結び、5月にガーナ沖南西60キロのオフショア・ケープスリーポイント(OCTP)鉱区で原油生産を開始。2018年半ばにはこのFPSOからガーナ国内向けの天然ガス供給が開始される見通し。

FPSOは「Floating Production Storage & Offloading」の略で、洋上で原油・ガスを生産し、生産した原油をタンクに貯蔵、直接タンカーへの積み出しを行う設備。

■事業の概要
FPSOの名称:JohnAgyekumKufuor
原油生産能力:5万8000バレル/日
ガス生産能力:2億1000万立方フィート/日
原油貯蔵能力:140万バレル
係留方式:スプレッド・ムアリング(水深500-1000メートル)
※複数の係留索で船体を固定する多点係留方式。
出資比率:インソングループ74%、共同4社26%
用船期間:2017年6月-15年間