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国交省、北海道大樹町で貨客混載含む自動運転

2017年11月28日 (火)

行政・団体国土交通省は28日、北海道大樹町の道の駅「コスモール大樹」を拠点として12月10日から17日まで、貨客混載を含む自動運転サービスの実証実験を行うと発表した。

「食料供給に貢献し、観光などの多面的・公益的機能を提供する」役割を担っている北海道の生産空間に、これらを支える人々が住み続けられる環境づくり進めるため、(1)生活の足の確保(2)地元農産品・加工品の輸送効率化(3)観光客のスムーズな移動の確保――といった観点から自動運転が寄与する可能性がある、として、北海道開発局の自動運転の取り組みを活かす形で実施する。

先進モビリティのバスタイプの車両を使用。GPSと磁気マーカー、ジャイロセンサーで自車位置を特定し、既定のルートを走行する路車連携型技術を持つ。定員は20人で速度は毎時35キロ(最大40キロ)。

実証実験はコスモール大樹を拠点とした走行延長7.6キロのルートで行い、運転手が監視しながら自動走行する「自動運転レベル2」と、運転手不在で自動走行する「レベル4」で構成。150人を目標にモニターを募集し、1回あたり40分程度で走行する。

また、円滑な地域内物流の支援する取り組みとして、生産拠点から道の駅への加工品の配送実験、道の駅から住宅への商品などの配送実験を実施し、支払意思額、求めるサービスレベルといった住民の将来の利用ニーズ、地元の食材を使った加工品の出荷機会の拡大可能性、企業支援などの将来の地域の協力体制、実験参加者の将来参入ニーズ(広域路線バス)、新たな連携先のニーズ――を確かめる。