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秋田で積雪時の自動運転実証、貨客混載で農産物配送

2017年11月21日 (火)

調査・データ国土交通省は21日、道の駅を拠点として全国13か所で行うことにしている自動運転の実証実験で、12月3日から1週間、秋田県上小阿仁村で路面積雪時の電磁誘導線や磁石の読み取り性能などの有効性を検証すると発表した。

ヤマハ製の7人乗り自動運転車両を用い、あらかじめ路面に敷設された電磁誘導線に沿って実験車両を誘導。運転手が監視しながら自動走行する「レベル2」と運転手不在で自動走行する「レベル4」を行う。

12月4日から毎日5便、総勢80人程度の地元モニターが参加して1回30分の走行実験を実施、1便目は貨客混載とする。走行速度は自動時時速12キロ以下、手動時20キロ以下。

走行延長は3.2キロで、相互に円滑な通行を確保するための道路構造要件や後続車の追い越しを考慮した幅員・待避所、停留所の設置・歩行者、自転車との分離方法、自動運転に必要となる道路の管理水準、線形不良・狭小幅員、急勾配区間といった道路・交通に関する項目をはじめ、路面積雪時の電磁誘導線や磁石読み取り性能の検証、電磁誘導線の整備、維持管理コスト車両の維持管理コスト、自動運転技術への信頼性、乗り心地運転手不在に対する心理的影響――などについても確かめる。

また、出荷する農家から道の駅への農作物の配送実験、道の駅から集落への商品配送実験、高齢者の外出を促す実験、役場や診療所の玄関への横付けによる高齢者の円滑な乗降などの検証も予定している。

(出所:国土交通省)