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国交省、11日から自動運転による配送実験

2017年11月2日 (木)

調査・データ国土交通省は11日から17日までの間、道の駅「奥永源寺渓流の里」(滋賀県東近江市)で自動運転サービスの実証実験を行う。集落と道の駅を結ぶ区間で配送実験を行うほか、運転手不在で自動走行する「レベル4」の自動運転も計画している。

国では、高齢化が進む中山間地域の「人流」と「物流」確保を目指し、道の駅などを拠点とした自動運転サービスを2020年までに“実装”する方針で、全国13か所で段階的に実験を展開することにしている。

道の駅「奥永源寺渓流の里」で11日から開始する実験は、GPSの「不感地帯」を含む出荷場と集荷場間の4.6キロで運転手が監視しながら自動走行する「レベル2」を行い、14日には緊急対応用に係員が助手席に乗車した上で0.2キロの専用空間を運転手不在で自動走行する「レベル4」の自動運転も実施する。

(実証実験の概要、出所:国土交通省)

あらかじめプログラムされたルートでGPSや路面に埋設した磁気マーカーを用いながら自車位置を特定し、光を用いたレーダー(LIDAR)で障害物を検知しながら走行する。プログラムされたルートから外れた場合や障害物を検知した場合は走行を停止する。

これらの実験により、「相互に円滑な通行のための道路構造の要件」「自動運転に必要となる道路の管理水準」「磁気マーカーによる自己位置特定の精度」「磁気マーカーの整備、維持管理コスト」「車両の維持管理コスト」「自動運転技術への信頼性、乗り心地」といった項目を確かめるほか、集荷場から道の駅への農作物の配送、道の駅への生産品や弁当の配送実験や、市役所支所への行政手続き、診療所への通院、道の駅での催し物開催といった、高齢者などの外出を促す実験を行う。