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味の素、グループ4社の研究拠点を川崎に集約

2017年12月5日 (火)

拠点・施設味の素は5日、子会社の味の素冷凍食品(東京都中央区)、クノール食品(川崎市高津区)、味の素AGF(東京都渋谷区)と連携し、グループ4社の日本食品に関するR&D拠点を味の素川崎事業所内へ集約するため、60億円を投資し研究開発棟の新設を含む施設の拡充に今月から着手する、と発表した。

4社が持つ技術の融合を加速することで、製品の付加価値を高め、日本食品の事業構造の強化、味の素グループ全体の食品研究開発活動のグローバル競争力強化を目指す。

近年はうま味やコク味などの呈味に加え、酵素を用いた食感改良や発酵を用いた香気素材など「おいしさ設計技術」の開発を進めてきたが、こうした技術とグループ各社が保有するレシピ開発、原料加工などのコア技術を拠点集約によって組み合わせ、4社の家庭用製品を開発する。

また、外食・中食市場の多様なニーズに対応し、課題を解決するソリューションやサービスの提供をまず日本で開始、将来はグローバルで展開し、2021年度以降の10年間で150億円規模の事業利益の創出につなげる。

■新研究所棟の概要
所在地:神奈川県川崎市川崎区鈴木町1-1
延床面積:7400平方メートル(免震構造4階建)
総投資額:60億円(新研究開発棟の建設、既存施設の改修など含む)
集約後の食品に関わるR&D要員数:計500人(対象の4社合わせて)
着工:2017年12月
完工:新研究開発棟2020年度上期、既存施設改修2020年度下期