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古野電気、ETC車両運行管理・事故防止システムを開発

2012年4月20日 (金)

サービス・商品古野電気(兵庫県西宮市)は20日、五洋建設とともにETC車載器を利用したETC車両事故防止システムとETC車両運行管理システムを開発し、このほど国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されたと発表した。建設工事でETC車載器を利用したシステムは初めて。

 

ETC車両事故防止システムは、工事現場近くに設置したDSRC路側アンテナがETC車載器を搭載した工事車両などを検知し、後続の一般車両に対して「工事車両減速注意」を、歩行者に対して「工事車両接近注意」などの注意喚起を電光掲示板で行うとともに、交通誘導員に回転灯・スピーカーで工事車両の接近を通知する。

 

このシステムを導入した工事現場では人的ミスがなくなり、早期・確実に工事車両の接近を知ることができ、安全に車両を誘導することができたという。また、夜間時や雨天時などの視認性低下時や通過大型車両の死角になった場合でも、工事車両の接近を早期に把握できるため、関係車両でない車両の誤誘導をなくすことができる効果もあった。

 

ETC車両運行管理システムは、ETC車載器を搭載した工事車両が工事現場を退出する際、自動的に日時・車両ナンバーなどを記録する。

 

工事現場ゲートにDSRCアンテナを設置することにより、ETC車載器を搭載した工事車両などの検知、日報への入力、車両集計を自動的に行うことができる。

 

導入により、工事現場では工事車両の退場管理を記録する人を配置する必要がなくなるほか、工事車両の集計作業を手入力から自動入力に変えることで、人的な入力ミスがなくなり、運行管理の精度向上、車両集計時間の短縮につながる。

 

古野電気では「ETC車載器番号を管理するシステムなので、工事現場に限らず特定車両の入退場が頻繁に行われるバスセンターや物流センターなどでも導入が可能」としている。

 

今後は五洋建設の工事現場で検証を進め、機能強化を行う。また、工事現場に導入するだけでなく、システムを応用した営業提案を行い、外販を含めたシステムの普及に取り組む。