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三谷産業、ベトナム北部に基礎化学品の生産・供給拠点

2012年4月24日 (火)

ロジスティクス三谷産業は24日、ベトナム北部で化成品事業の拡大を図るため、ベトナム子会社「オリオール・ミタニ・ケミカル&エンバイロンメント社」(AMCE社)の北部拠点を新設すると発表した。

 

AMCE社の事業領域がベトナム南部に限定されていることから「事業拡大を図るためには、これまで培ってきた国営企業との協業・連携を強みに、ベトナム北部へのビジネス展開が必須」として検討を重ねた結果、新たにハノイ近郊のハイズン省ダイアン工業団地で新工場を建設するとともに、ハイフォン港に隣接したディンブー工業団地に輸入基礎化学品の受入ポイントとして、タンク基地を建設することを決めた。

 

今後は北部拠点を活用し、日系企業を中心に基礎化学品の安定供給に取り組み、3年後の2014年にAMCE社の売上高を2.5倍まで増加させる計画。

 

AMCE社は1997年12月、廃液処理サービスを前提とした環境負荷低減コンサルティングライセンスを取得し設立。ベトナム南部ホーチミン近郊のドンナイ省に工場を建設し、98年7月から日系企業などベトナム南部の顧客を中心に、塩酸・硫酸・苛性ソーダなどの基礎化学品をタンク・倉庫、小分け配送機能を活用して供給してきた。

 

ベトナム北部エリアには、中国南部から続く多くの鉱物資源が存在しており、これらの加工品製造を目的とした日系企業、外資系企業の進出が相次いでいることから、基礎化学品の需要が急増すると判断した。