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大阪湾初のLNG燃料船、2019年就航

商船三井、LNG燃料タグボートの建造契約

2018年1月26日 (金)
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ロジスティクス商船三井は26日、金川造船(神戸市兵庫区)とLNG燃料タグボートの建造契約を結んだと発表した。2月に起工し、2019年2月の竣工、同年4月の就航を目指す。商船三井がLNG燃料船を保有するのは今回が初めて。

▲(写真右)商船三井川越美一常務執行役員、(右から2人目)商船三井八嶋浩一常務執行役員

ヤンマー製のデュアルフューエルエンジンを搭載し、IGFコードに準拠して建造する。国内のLNG燃料船としては初めてLNG燃料タンクを船尾側暴露甲板上に設置し、バンカリング、整備点検時の利便性を高める。

本船は日本栄船(神戸市中央区)が運航し、19年4月に大阪湾で就航する。LNG燃料は大阪ガスから「トラック・トゥ・シップ」方式で供給する。商船三井は大阪ガスとともに、大阪湾初の船舶向けLNG燃料供給体制を構築し、大阪府港湾局が堺泉北港で進めるLNG燃料供給施策に協力する。

また、本船のLNG燃料タンクを着脱可能な構造とすることで、可搬式LNGタンクの着脱によるLNG燃料供給方式の実用化に向けた研究を進める。

同社はこれまでもLNG燃料に関する研究を進めており、LNG燃料ケープサイズバルカーの共同研究、世界最大級2万TEU型コンテナ船でのLNG燃料対応改造設計の基本承認取得、石炭専用船でのLNG燃料対応設計の基本承認取得などの実績がある。

今後は計画を進めている環境負荷低減型フェリー「ISHIN-II」や一般商船への応用も視野に入れ、LNG燃料船の開発・運航拡大を目指す。

▲環境負荷低減型フェリー(ISHIN-II)イメージ図