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郵船ロジ、シンガポールで食品輸入・決済・受注代行

2018年1月30日 (火)

ロジスティクス郵船ロジスティクスは30日、シンガポールで食品の輸入・決済・受注代行サービスを開始したと発表した。ターゲットとする商品は日本酒などの酒類、冷凍・冷蔵食品、加工食品で、すでに冷凍水産物の取り扱いを開始している。

今後は日本酒や加工食品などを中心に、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯でサービスを展開。シンガポール国内の大手ECサイトの販売店として登録済みで、ECマーケットでBtoCの販売体制も整えているナンハイ・ビジネスソリューションズ社(郵船ロジスティクス・シンガポールの子会社)の機能を生かし、日本食の貿易需要の取り込み拡大を図る。

シンガポールでは、日本食レストランの出店が拡大する一方、出荷あたりのロットが小さく物流費が割高になったり、受注先が国内決済を希望するため成約に至らなかったりといったことが課題となっていた。そこで同社は日本食の輸出を促進するため、同国で食品を対象とした輸入代行、在庫管理・商品受注・代金決済・受注代行サービスを開始することにした。

このサービスでは、郵船ロジスティクス・シンガポール傘下のナンハイ社が現地で輸入者となり、シンガポール到着後の一連のプロセスを代行、日本から食品を輸出する荷主とシンガポールの販売先の両方にメリットのあるソリューションを提案する。

ナンハイ社が輸入者となり、輸入通関手続き、在庫管理、仕分け、ラベル貼付などの流通加工、納品のほか、レストランや小売店、卸業者から直接の受注、代金決済も代行する。シンガポールに在庫を持つことで、販売先からのオーダーに対して受注後の納期を大幅に短縮するとともに、ナンハイ社が輸入者となることでシンガポール国内決済に対応する。

また、小ロットで複数の販売先を持つ顧客にとっては、複数オーダーのロットをまとめて海上・航空輸送することで、トータル物流コストの削減が見込めるようになる。海上輸送の場合、郵船ロジスティクスでは冷蔵管理が必要な食品を対象にした横浜発シンガポール向け海上リーファー混載サービスを昨年8月から開始しており、今回の新サービスと組み合わせて利用することができる。