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味の素物流、採用効率向上へ全地域子会社統合

2018年2月19日 (月)

話題味の素物流は19日、Logistics Todayの取材に対し、4月1日付で東北から四国までをカバーする6つの地域子会社すべてを吸収合併する再編計画を明らかにした。人手不足の影響でドライバーの採用が困難になる中、6社を本体に統合することで採用活動の効率を高め、採用コストを抑える狙いがある。

同社では、2016年7月に協業会社を含む現場力の強化、関係会社に対するガバナンス強化を担う「地域支店」の業務を統括、支援する組織として「支店統括部」を設けたり、17年7月にはグループ全体の安全品質管理体制の強化とAEO、ISOなどへの対応を集約するため、安全品質管理部を新設したりと、グループ会社への統制を強化する動きが目立っていた。

また、17年3月には関係会社が所有するトラックの運行管理体制を強化する目的で、事業支援部門に「運行管理部」を新設していた。

今回のグループ6社を「一元化」する施策は、従来から取り組んできたこれらの組織再編の一環に位置づけており、現場と管理部門の距離を縮めることで統制の強化と効率化を図るとともに、物流企業にとって大きな経営課題となっている人材採用の面で、コストを抑えながら効率を高める方向性を明確にした。

これにより、同社は社員数1800人、トラック400台の規模へと拡大する。

■吸収合併対象のグループ会社
東北エース物流(仙台市宮城野区)
関東エース物流(川崎市川崎区)
中央エース物流(川崎市川崎区)
東海エース物流(三重県四日市市)
関西エース物流(兵庫県西宮市)
協同エース物流(香川県さぬき市)