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CREの鳥栖市物流施設竣工、日通が利用

2018年2月26日 (月)

ロジスティクスシーアールイー(CRE)は26日、佐賀県鳥栖市で日本通運が利用する物流施設「ロジスクエア鳥栖」を竣工したと発表した。28日から稼働を開始する。

ロジスクエア鳥栖は1万5777平方メートルの敷地に地上2階建て、延べ面積1万7789平方メートルの物流施設で、ワンフロアが2500坪の2階建て、1階部分のトラックバースを北側に配し事務所を東西2か所に設け、複数テナントへの分割賃貸にも対応可能な造りとなっている。

倉庫部分は床荷重は1.5トン(1平方メートルあたり)、有効高さは1階・2階ともに5.5メートル以上(2階は最高7メートル)を確保、上下搬送設備は荷物用エレベーター(4.1トン)2基、1階グランドレベルからも直接の荷物の搬出入が可能な垂直搬送機2基を実装した。

また、階層を2階建てに抑えることで、多層階施設特有の上下搬送による時間的なロスの極小化が見込まれ、トラックバースは大庇による無柱空間として大型トラック28台が同時接車できる。

倉庫内空調用の配管ルートや室外機置場・キュービクル増設スペースなどの確保など、入居テナントの将来ニーズを含めた物流ニーズに対応する。

外壁には断熱性の高い金属サンドイッチパネルを採用、さらに熱負荷の高い2階倉庫全区画で庫内作業者用の空調設備、エアー搬送ファンを実装しており、従業員の雇用確保面での差別化を図るとともに、就業環境を向上させる。

トラックヤードの舗装には、塑性変形抵抗性に優れ、わだち掘れの発生を抑制する「半たわみ性舗装」を採用。従来は白色だった半たわみ性舗装に黒色顔料を添加し、誘導ラインなどの視認性を高めることで場内の安全性を向上させ、車両のタイヤ跡を目立たせないことで舗装面の恒久的な美観維持に寄与する。

環境対策としては、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具の導入などによりBELS評価(★★★★★)を取得しており、第三者機関による認証により省エネルギーに配慮した施設であることを明示。

CREが自社開発物件の標準装備としているAEDの設置、火災延焼対策として自動火災報知設備に断路器を設置し、火災時に配線ショートによる防火シャッターの機能停止を防ぎ、延焼の拡大を防止する。

施設内のサインとして有効高さ、床荷重、照度などの倉庫機能を可視化した親近感のあるデザインの採用や、敷地内休憩スペースの設置などの工夫を取り入れた。

鳥栖エリアは九州自動車道、長崎自動車道、大分自動車道の結節点にあり、現地は長崎自動車道鳥栖インターチェンジから2.4キロ、国道3号線沿いに立地。用途地域は準工業地域で鳥栖商工団地に隣接し、JR鹿児島本線鳥栖駅からも徒歩圏内。

JR貨物の鳥栖貨物ターミナル駅が開発地から1.5キロと近いため、鉄道貨物輸送によるモーダルシフトへの取り組みに対してもメリットがある。

■ロジスクエア鳥栖の概要
施設名称:ロジスクエア鳥栖
所在地:佐賀県鳥栖市曽根崎町
敷地面積:1万5777.9平方メートル(4772.81坪)
用途地域:準工業地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
建物構造:鉄骨造地上2階建て
延ベ面積:1万7789.40平方メートル(5381.29坪)
建築着工:2017年6月1日
竣工:2018年2月26日
設計施工:松尾建設