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伊藤忠ロジ、仏GEFCO社と組み日欧一貫輸送

2018年3月14日 (水)

国際伊藤忠ロジスティクスは13日、フランスの物流大手GEFCO社と組み、日本の企業向けに日欧間の一環輸送サービスを開始したと発表した。一貫輸送は日本と中国間を海上輸送で、中国と欧州間を鉄道でそれぞれ結ぶ。

伊藤忠ロジとGEFCO社は日本国内で提携し、2017年には日欧間で欧州と日本の最大手タイヤメーカーのタイヤを往復輸送するトライアルを実施。18年1月から日本で本格的にサービスを開始するため、大手自動車メーカー、自動車部品メーカーなどと商談を開始した。

日本とドイツ間の輸送期間は20-30日で海上輸送より早く、運賃は航空輸送のおよそ半分のコスト。現在は海上輸送とのコスト差をこれまでよりも小さくし、「競争力のある価格」で提供することを検討しているという。

GEFCO社は年商42億ユーロ(5556億円)の物流大手で、自動車の物流などを手がける。12年には最大株主がロシア鉄道となり、欧州と東アジアを結ぶロシアの鉄道ルートを強みとして、14年から欧州・中国間で輸送サービスを開始した。伊藤忠ロジとの関係は1996年の取引開始以来、20年以上の提携関係にある。

伊藤忠ロジは、関連会社の武漢中鉄伊通物流を通じて15年から中国・欧州間の鉄道輸送を本格的に運営しており、北回り、南回り合わせて週に40コンテナのキャパシティーを保有。武漢、欧州間往復で年間1500コンテナの実績を持ち、18年には2000コンテナを目指している。