京東集団、物流作業効率化へキャリロ導入

調査・データZMP（東京都文京区）は19日、中国最大の小売事業者である京東集団が倉庫や店舗での物流作業効率化を目的に、物流支援ロボット「CarriRo」（キャリロ）を導入したと発表した。ZMPのウェブサイトで事例を公開した。

京東集団は1998年に北京で設立、2014年に米国ナスダックに上場、現在は世界のECマーケットシェアで上位10社に入っている。ECモール運営とオンラインでの直販を行い、2016年の総取引額は15.8兆円、日本製品の売上も前年比で110％以上増加している。また、ビックデータの活用でECとSNSのデータを統合した販促提案を行うなど、ビジネス拡大に向けて環境整備を進めている。

京東X事業部のプロジェクトマネージャー朱国強氏は、CarriRo導入の背景について、「AI技術の発展と推進」「業務負荷の増加と人件費の向上への対策」「技術連携の探索」を挙げている。CarriRo導入によって、倉庫内の作業者の負荷軽減を期待している。また、「今後、京東の手掛ける無人スーパー向け自動カート（スーパーカート）との連携も視野に、技術連携の可能性を検討していきたい」とコメントした。