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近畿車輛、米LA都市交通局から235編成受注見通し

2012年5月2日 (水)

拠点・施設近畿車輛は2日、ロサンゼルス郡都市交通局が同社米国法人近畿車輛インターナショナル社(KKLLC)に、新型都市交通電車(LRV)78編成(1編成2両)を3億ドル(239億円)で発注する契約を承認したと発表した。

 

契約にはオプションとして、4次にわたる157編成の追加発注が計画されており、全オプションを合わせると235編成、総額8.9億ドル(710億円)となる見込み。

 

新型LRVベース車の納入は2014年から開始され、2020年に235編成すべての納車が完了する。

 

この決定を受け、近畿車輛は北米における事業展開の体制を整備するため、中核車両組立工場を米国西部に建設することを決めた。

 

近畿車輛と米国法人はこれまでも、米国案件では「バイアメリカン条項」に従い、案件ごとに現地工場を借り受けて車両の最終組み立てを行ってきたが、今回の案件は新規雇用創出が入札条件となっていた。

 

このため、78編成は構体組立と台車枠製作を日本で行い、内装・艤装工事すべてを現地化するなど、製作範囲を本社工場から米国工場に大幅移行することとした。

 

工場は、今回の契約を受けた艤装工場(2013年7月稼働)とオプション車両対応の車体・艤装工場(2015年1月稼働)をそれぞれロサンゼルス近郊に建設。月間10両程度の生産能力とする。投資額は50億円で、全額自己資金で賄う。