産業・一般日本車輌製造と住友商事は13日、両社が出資する台湾の車両製造会社「台湾車輛股フン有限公司」(台湾車輛)が台湾鉄路管理局(TRA)から通勤電車296両を落札したと発表した。受注額は約440億円で、2012年から15年にかけて納入する。
台湾車輛との共同受注案件としては、05年6月に受注したTRA向け通勤電車160両(受注金額170億円)に続くもので、160両すべてが営業運転に投入され、台湾全土で通勤客を支える足として利用されている。納入した車両はTRAから優秀車両として評価され、乗客にも人気が高く、今回追加として296両が調達されることになった。
今回の納入車両は最高営業速度130キロメートルの高速性能となっている。前回から本格的に着手した国産化をさらに進め、296両のうち280両を台湾車輛が製造する。日本側は16両のプロト車両の製作と台湾車輛への技術サポートなどを行う。
日本車両と住友商事は、既にTRAから6日に車体傾斜式特急電車(振子特急電車)136両も受注しており、TRAの所有する通勤電車、気動車(ディーゼル車両)、振子特急電車など、全ラインナップを受注、納入することになっている。