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川崎重工、ブラジルでドリルシップ建造事業に参画

2012年5月7日 (月)

拠点・施設川崎重工業は5日、ブラジルでドリルシップ建造などの合弁事業へ参画すると発表した。4日(ブラジル現地時間)、合弁契約書に調印した。

 

同社は、ブラジル・バイア州の造船所「エスタレーロエンセアーダドパラグワス」(EEP)へ30%を出資するとともに、技術移転を行う。EEPはブラジル大手総合建設会社「オデブレヒト」「OAS」「UTC」の3社が海洋構造物、船舶の製造販売を目的に設立した会社で、川崎重工はバイア州で建設が開始された同社の造船所の建設、ドリルシップ建造に関する技術を供与する。

 

ブラジルでは、超大深水プレサル層から相次いで油田が発見され、この開発・掘削のためのドリルシップやFPSO(洋上石油・ガス生産設備)をはじめとした船舶の需要が急伸している。EEPはブラジル国営石油会社「ペトロブラス」が用船するドリルシップ6隻について、本船注文主のセッテブラジルから発注内示を受けるなど、積極的に受注活動を行っている。

 

これまで中国で南通中遠川崎船舶工程有限公司(NACKS)、大連中遠造船工業有限公司(DACOS)の2つの造船所を合弁事業として立ち上げた実績がブラジル3社とEEPに評価され、技術パートナーとして認められた。