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日本郵船など6社のドリルシップ竣工、ブラジル沖へ出航

2011年12月19日 (月)

ロジスティクス日本郵船は19日、三井物産、川崎汽船、日本海洋掘削(東京都中央区)、ブラジルのエテスコ社、米国マイク・ミューレン・エナジーイクイップメント・リソーシズ社(MMEER社)と6社共同で設立したエテスコ・ドリリング・サービシズ社保有の大水深掘削船(ドリルシップ)が、15日に韓国・三星重工業巨済造船所で竣工したと発表した。前日に行われた命名式で同船は「エテスコタカツグJ」と命名された。

 

同船は、ブラジル沖に向けて出航し、傭船者のブラジル国営石油会社「ペトロブラス社」の最終受入れテストを経て、2012年2月から最長20年にわたりブラジル沖プレソルト層(岩塩下層)鉱区で、水深1万フィート(約3000メートル)までの大水深掘削サービスに従事する。

 

このクラスのドリルシップは、世界でも46隻しか竣工しておらず、最高クラスの掘削性能を備えている。

 

日本郵船では、2006年からグループ会社を通じ、科学掘削船「ちきゅう」の運航受託業務を行い、グループとしてドリルシップのノウハウを蓄積してきた。同社は「今後も、これまでに培った技術力を活かしてより高度なエネルギー輸送に取り組んでいく」としている。