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アダマンド並木、電源不要な在車検知システム開発

2018年4月13日 (金)

サービス・商品アダマンド並木精密宝石(東京都足立区)は13日、平面駐車場や自走式立体駐車場、機械式立体駐車場の在車管理で、初期投資や維持管理を大幅に削減する「在車検知システム」を開発したと発表した。

同システムは駐車場事業者、ITソリューションサービス事業者向けに開発されたもので、同社は駐車場総合研究所、大宮駐車場の協力を得て4月10日から実証実験を開始した。

車両の入出庫を検知する「独自技術の電源・電池・配線レス車両検知装置」、車両検知装置とサーバーをつなぐ「IoTゲートウェイ」、クラウド上やローカルネットワーク内のサーバーで利用可能な「管理ソフト」の3つで構成され、タイヤが車両検知部分を踏むことで電力を生み出し、その電力を使って在車空車の情報を無線送信する。

車両検知装置は電源レス・電池レスのため月々の電気代がかからず、電池の充電や交換も不要。配線レスのため車両検知装置の設置や交換が容易で、大掛かりな設置工事や電源工事が必要ないため、費用を抑えた運用が可能。

タイヤが検知部分を踏んだ直後に無線送信することから、ほぼリアルタイムで確実な在車空車を判定でき、不正駐車・長時間駐車など異常検知やセキュリティ強化に役立つとみられる。自動車だけでなくバイク、自転車、人を検知することも可能で、在車検知と通過検知の使い分けにも対応する。

同社はシステムを導入する効果として「駐車場事業者、ITソリューションサービス事業者は、各駐車場の初期投資や維持管理を大幅に低減することができ、採算の合わない小規模な土地や観光地、イベント開催時の臨時駐車場の短期間での開設や撤去、駐車スペースが区切られていない空間など効果的な運用も可能となる。また、駐車スペース毎の正確なリアルタイム満空情報の提供や予約決算サービスなど収集データのインテリジェント分析による顧客満足向上や、到着・出発・駐車時間の把握など行動分析を活用したユーザーエクスペリエンスの向上も期待できる」と説明している。