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厚労省が検査命令、ガーナ産カカオ豆で基準値4倍の農薬

2018年4月13日 (金)

フード厚生労働省は13日、ガーナ産カカオ豆とその加工品から基準値を超えるフェンバレレートを検出したとして、輸入者の伊藤忠食糧に対し、食品衛生法に基づく検査命令を出すと発表した。

輸入届出ごとの全ロットに対する検査の義務づけを命じたもので、検疫所でのモニタリング検査の結果、ガーナ産生鮮カカオ豆から基準値を超えるフェンバレレートを検出したことを受けた措置。

基準値を超えるフェンバレレートが検出されたのは、伊藤忠食糧が3月23日に輸入した800バッグ、499.4トンで、検査の結果、0.01ppmの基準値の4倍にあたる0.04ppmを検出した。輸入した貨物は現在、全量保管中。

フェンバレレートは農薬(殺虫剤)の一つで、人が一生涯、毎日摂取し続けても健康への影響がないとされる一日当たりの摂取量は、体重1キロ当たり0.017ミリグラム。厚労省では「体重60キロの場合、フェンバレレートが0.04ppm残留したカカオ豆を毎日25.5キロ摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はない」としている。

同省はガーナ産カカオ豆に対する検査命令を2017年6月21日付けで解除していたが、同日以降実施していたモニタリング検査の強化中に違反が確認されたことから、再び検査命令を出した。