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三井不、横浜の新築タワマンに館内物流導入

2018年4月16日 (月)

話題三井不動産は16日、マンション事業会社の三井不動産レジデンシャルと丸紅がパナソニックエコソリューションズ社、フルタイムシステムの協力を得て「マンション内物流システム」を構築し、建設中の分譲マンション「ザ・タワー横浜北仲」(横浜市中区、2020年2月下旬竣工)へ導入する、と発表した。一部既報。

(以下画像の出所:三井不動産)

ザ・タワー横浜北仲は総戸数1176戸の大規模タワーマンションで、宅配スタッフがマンション共用部に常駐し、複数の宅配事業者からの荷物を集約して住戸へ複数の荷物をまとめて配達したり、受け取ったりできる館内物流のような仕組みを構築し、今後の新築マンションへの展開も検討する。

ネットショッピングの普及などで宅配荷物が増える中、居住者の受け取りにかかる手間も大きくなっており、マンションの荷捌き駐車場やエレベーターが混雑するという問題もあって配達効率の向上が求められていた。

今回の取り組みでは、宅配スタッフがマンション共用部に常駐することで複数の宅配事業者の荷物を荷捌きスペースで預かり、まとめて住戸へ配達するため、居住者は複数社の荷物を一度に受け取ることができるほか、不在の場合もマンション内の物流センターで荷物を預かり、在宅時にまとめて配達するため、再配達が円滑になる。マンション共用部内に常駐して住戸へ配達するスタッフは、宅配事業者への委託を想定している。

またインターホンシステムを改良し、宅配スタッフの携帯電話から住戸内のインターホンに直接連絡できるようにすることで、在宅確認から訪問までにかかる時間を短縮。宅配ボックスを改良し、荷物が入っているボックスに追加で入庫できるようにしてボックススペースを効率的に利用し、宅配ボックスが満杯になって再配達が増えてしまうという懸念に対応する。

三井不動産では、ザ・タワー横浜北仲で導入するマンション内物流システムを今後、三井不動産レジデンシャルが分譲する新築大規模マンションへ展開していく考えで、インターホンと宅配ボックスを改良する取り組みは単独導入できることから「物件の特性に合わせて検討することが可能」だとしている。

■「ザ・タワー横浜北仲」物件概要
所在地:横浜市中区北仲通5-57-2他(地番)
用途地域:商業地域
構造・規模:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造・地上58階建、地下1階建
敷地面積:1万3135.36平方メートル
建築面積:8761.33平方メートル
延床面積:16万8285.63平方メートル
総戸数:1176戸(事業協力者住戸50戸含む、他に宿泊施設・店舗・事務所など)
竣工時期:2020年2月下旬竣工
売主:三井不動産レジデンシャル、丸紅
設計・監理:鹿島建設
施工:鹿島建設、パナソニックES建設エンジニアリング