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ショールームも25日同時オープン

大和ハウス、AI・ロボット駆使したシェア倉庫開業

2018年4月18日 (水)
空白

話題大和ハウス工業と傘下のダイワロジテック(東京都千代田区)は18日、千葉県市川市の物流施設「DPL市川」の2階に、AI・IoT・ロボットを活用した新たなシェアリングモデルを物流施設内で構築し、「インテリジェント・ロジスティクス・センター・プロト」と名付けて25日にオープンすると発表した。

▲自動搬送ロボット「Butler」

複数の荷主企業が同一施設内で共同利用する従量課金制を導入したシェアリングモデルと、AI・IoT・ロボットを導入したトータルロジスティクスソリューションを提供するもので、稼働中の物流施設を見学できるショールームも開設する。

具体的には、インターネットサービス会社で荷主企業のエアークローゼットと、EC運営やEC物流支援事業を手がけるwaja(ワジャ)、EC、インターネットメディア、ウェブサービス事業を展開するTokyoOtakuMode(トーキョーオタクモード)の3社の物流を合わせ、同一スペースで作業員や設備、システムなどを共同利用する。

大和ハウスグループが物流施設や作業員、設備、システムなどをトータルで提供し、荷主企業が物流サービスを利用した分だけ料金を支払う従量課金制を導入。利用企業は物流の初期投資コストを削減し、スピーディーに物流サービスを構築することができる。

また大和ハウスグループのフレームワークスは、シェアリングモデルに関する商品の撮影、採寸、特長の原稿作成をする「ささげ」(撮影・採寸・原稿)作業を含む物流オペレーションやシステム構築を提供。同じく大和ハウスグループのGROUND(グラウンド)が提供する自動搬送ロボット「バトラー」を30台導入した。

ショールームスペースは、顧客のスマートフォンをQRコードにかざしてもらい、大和ハウス工業が手がけてきた物流施設を紹介する「History」エリア、インテリジェントロジスティクスセンター構想を大スクリーンで紹介する「Plaza」エリア、バトラーが稼働している様子やピッキング作業の様子を見学できる「Panorama」エリア、商品の撮影、採寸、原稿作成の様子が見学可能な「Sasage」エリア――の4エリアで構成する。

▲「History」エリア

今後はAI・IoT・ロボットなどの先端テクノロジーを活用し、省人化・効率化を実現するために荷主企業の協力を得ながら実証を行うR&D(研究・開発)機能を担い、確立された技術やサービスをほかの物流施設にも展開する考え。また年内には「DPL流山I」(千葉県流山市)の2階部分で「第二弾」を開始する計画だという。

▲「Plaza」エリア

▲「Panorama」エリア

▲「Sasage」エリア

▲ショールームスペース全体図

▲「DPL市川」

■施設概要
名称:「Intelligent Logistics Center PROTO」(インテリジェント・ロジスティクス・センター・プロト)
所在地:千葉県市川市高谷新町6の4「DPL市川」2階
見学時間:10?16時(土・日・祝祭日休み)
予約方法:インターネットで「物流にAI」検索し、問い合わせ
所要時間:60分
倉庫部分の延床面積:6855.47平方メートル(2073.78坪)
ショールーム部分の延床面積:474.97平方メートル(143.68坪)

■「DPL市川」
敷地面積:3万6348.10平方メートル(1万995.30坪)
延床面積:8万8049平方メートル(2万6635坪)
賃貸面積:6万8769.48平方メートル(2万802.76坪)
構造・規模:PC+S造(プレキャスト鉄筋コンクリート造)免震構造5階建
建物用途:マルチテナント型物流施設
着工:2014年10月
竣工:2016年5月