荷主パルコは18日、ウェブ上で店頭商品を取り置き・購入できるサービス「カエルパルコ」から注文した商品が24時受け取り可能な専用ロッカーを池袋パルコに設置し、23日から顧客向けサービスのテストを開始すると発表した。
これにより、周辺住民や通勤・通学でJR池袋駅を利用する顧客が、店舗の営業時間外でもカエルパルコ上で注文した店頭の商品を受け取ることができるようになる。
このサービスは、カエルパルコで注文した際に「ロッカー受け取り」を指定することで、ロッカーへの配達完了後、商品の受け取りに必要な情報がメールで送信される。メールを確認後、池袋パルコへ行き設置されたロッカーへメールに添付されたQRコードをかざすことで扉が開錠、商品を受け取ることができる。ロッカーで商品を受け取る場合、配送料などの手数料がかからないようにする。
テストは4月23日から6月30日までの2か月程度を予定。池袋パルコの「P’PARCO」地下1階駐輪場入り口横に設置し、期間中は24時間受け取り可能として、平日・土曜日13時までの注文であれば当日18時以降にロッカーで受け取ることができるようにする。店頭取り置きは対象外。
パルコがロッカー受け取りサービスを試験導入するのは、昨年5月にセゾン情報システムズ(東京都港区)のオフィスビル内で実施した実証実験を踏まえたもので、実際に池袋PARCOにロッカーを設置して顧客にも利用してもらうことで利便性やサービス価値を確認するのが目的。
今後はテスト運用の結果をもとに、システムやサービスの改修・改善を行い、買い物の利便性を高める新たな選択肢として本格導入や他店舗への設置などを検討していく。