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ソノコとパートナー契約

キャセイ・カーゴ、医薬向け温度管理コンテナのリース開始

2018年4月19日 (木)
空白

ロジスティクスキャセイパシフィック航空の貨物部門、キャセイパシフィック・カーゴは19日、貨物輸送向け定温保証梱包を手がけるソノコ・サーモセーフ社と温度管理コンテナ「ファーマポート360」のリースでパートナーシップ契約を結び、医薬品輸送を必要とする荷主向けに「ファーマポート360」を直接キャセイパシフィック・カーゴからリースする体制を整えた、と発表した。

同社は国際航空運送協会(IATA)が策定した医薬品輸送の国際品質認証「CEIVファーマ」を取得した香港で最初の航空会社だが、温度と時間の厳格な管理が求められる高価値な医薬品の航空輸送向けに先進のハイブリッド・オプションを提供することで、「Pharma LIFT」(医薬品輸送)を拡充する。

ファーマポート360には高い精度で摂氏5度の温度を保つ独自のハイブリッド技術が採用されており、充電が完了したファーマポートは、ほかのエネルギーや放熱用コンプレッサーなどに頼ることなくアクティブ型定温コンテナと同等の性能を発揮する。

ハイブリッド技術はバッテリーを電源としながら、貨物の空輸時に使用されている競合のアクティブ型コンテナを大幅に上回る稼働時間が可能で、トラック輸送が長時間に及ぶ場合にも冷蔵トラックの手配が不要となる。

米連邦航空局(FAA)から認可を取得した統合遠隔測定システムが搭載され、積載重量や外気温に関するクラウドベースのデータをGPSによる正確な位置情報とともにリアルタイムで伝える。

ソノコ・プロテクティブ・ソリューションズのグローバルマーケティング・事業開発取締役を務めるヴィシャール・クシャラニ氏は「統合遠隔測定システムの開発に多くの時間を費やし、高度な可視性を提供し製品損失が生じるあらゆる可能性を排除することに注力した。ファーマポートのデータサービスを活用することで、個々のコンテナの内部と外部の温度や、位置に関する情報を随時確認できることから、輸送サプライチェーンでいかなる問題が生じた場合にも的確に対応することが可能となる」と話している。