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ベクトル、アパレル物流のジーエフと合弁会社

2018年5月7日 (月)

話題インターネットを活用した古着ファッションの買取・販売事業を展開するベクトル(岡山市北区)は、1日付でアパレル物流に強いジーエフ(東京都港区)との合弁会社の事業をスタートさせた。

合弁会社の社名は「gf.V」(ジーエフドットブイ)で、事業の拡大に伴い70万点を超えた取り扱いアイテムの商品管理拠点を増やし、物流体制を強化する。ジーエフにとってはベクトルの物流を合弁会社で担うことにより、リユース市場へ参入することとなる。

リユース市場の拡大に伴い、ベクトルの取り扱い商品数は6000以上のブランド、70万点超のアイテム数へと急増。岡山県の現行拠点だけでは捌ききれず、事業の拡大に合わせて商品管理拠点と物流体制を増強する必要に迫られていた。

合弁会社を立ち上げたことでベクトルは今後、ジーエフが保有する国内30か所の物流施設に出品センターを段階的に併設し、管理拠点を全国に展開していく。

具体的には、6月までにジーエフが運営する全国の物流倉庫のうち6か所で出品センターを併設する計画で、査定から出品までのノウハウとマルチチャネル出品システム「ベクトルプレミアムシステム」を提供することで、ジーエフのリユース市場参入を支援する。

物流をジーエフに任せることで、ベクトルは買取・販売事業に集中する環境を整え、ジーエフはベクトルの物流を引き受けることで取扱量の増加を見込む。また、ジーエフが物流倉庫で保管している顧客のアパレル企業の在庫をそのまま買い取ることで、買取から出品までの作業効率を高める取り組みも視野に入れる。

gf.Vは「物流を含めたファッションエコシステム」を構築し、3年後に売上50億円、営業利益5億円を目指す。ベクトルは商品を卸し、出品システムを提供する出品センターフランチャイズの加盟店企業を募集しており、今後は店舗だけでなく出品センターを含めた「リユースマーケットプレイス」の拡大を図る。