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地場運送のM&Aや他社連携軸、設備投資は3PL中心

ハマキョウ、「大手3社以外」の宅配網構築打ち出す

2018年5月9日 (水)

話題ハマキョウレックスは9日、2021年3月期を最終年度とする新たな3か年計画を発表し、3PL部門への注力度合いを高めながら、「ラストワンマイルのプラットフォーム構築」に取り組む方針を打ち出した。

トラック運送部門で現状を維持しつつ、物流センターの開設を軸に3年間で240億円の設備投資を行い、3PL部門の売上を523億円(18年3月期)から622億円(21年3月期)へ100億円程度、利益を60億円(18年3月期)から71億円(21年3月期)へ10億円程度拡大を目指す。

荷主の定着率が高いという同社の3PLの強みを生かし、資金を投入する物流センターは自社保有を優先的に検討する考えで、ピッキング業務の省人化につながるようなロボットの導入にも取り組む。

ラストワンマイルのプラットフォーム構築は、需要が高まるEC物流への対応力を高めるのが狙いで、既存の宅配大手に依存しない宅配ネットワークの構築を目指す。「具体的な計画は検討中」(ハマキョウレックス)だが、ゼロベースから宅配ネットワークを構築するのではなく、地域の配送に強い地場運送会社のM&Aや他社との連携を軸として、3年以内の具体化を目指す。