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三菱商事、イラク南部の港湾改修工事受注

2018年5月30日 (水)

ロジスティクス三菱商事は30日、イラクの港湾公社から南部のバスラ地区の港湾改修工事を受注したと発表した。

三菱商事は1970年代にバスラ地区にコール・アルズベール港(工業港)の「No.1バース」を建設しており、40年ぶりの同国での港湾工事受注となる。契約金額は110億円で、国際協力機構 (JICA) の円借款により資金供与される。

工事では、No.1バースを拡張し、石油製品輸出入用バースを造成するほか、ウンム・カスル港(商業港)に作業船、サービスボート用のサービスバースを新設する。

トルコ共和国有数の財閥チャルックホールディング傘下で三菱商事が一部出資する総合エネルギー・インフラ事業会社チャルックエナジーと、同傘下の建設会社ギャップとともに取り組む。

三菱商事が主契約者となり、契約全体の取りまとめるほか鋼材を中心とする日本製品の調達を担当し、チャルックエナジーが主体となり現地工事を実施する。2020年の完工を目指す。

イラクは、イランとクウェートに挟まれた48キロの海岸線しかなく、政府の港湾施設として実質的に機能しているのは、コール・アルズベール港とウンム・カスル港の2港のみに限定されている。同国は豊富な石油・ガス資源を持っており、今後、輸出が増えることが見込まれている。一方、十分な港湾設備が依然整備されておらず、包括的な港湾の整備が急務となっている。