商船三井、中国石油化工向け新造LNG船竣工

ロジスティクス商船三井は1日、中国遠洋海運集団（CCSC社）と中国石油化工股フン（SINOPEC社）の3社の合弁会社が発注したLNG船「CESI LIANYUNGANG」が5月31日に、上海の滬東中華造船集団（Hudong社）で竣工した、と発表した。

同船は、SINOPEC社向けLNG輸送プロジェクトの6番船で、SINOPEC社が豪州Australia Pacific LNGプロジェクトから購入するLNGの輸送に長期貸船される。

このプロジェクトは、新造LNG船4隻をHudong社に発注に続く、中国でのLNG船の建造プロジェクトで、高品質のLNG船を安全に建造するため、商船三井は2013年からHudong社に技術者を派遣、多国籍監督チームを編成し計6隻のLNG船を建造した。今回、プロジェクト最終船が竣工したことになった。

中国では、近年、環境問題への意識の高まりから、クリーンなエネルギーであるLNGに注目が集まっている。昨年、中国は韓国を抜いて日本に次ぐ世界第2位のLNG輸入国になるなど、中国のLNG市場は着実に成長を遂げており、今後もさらなるLNG需要の伸びが期待されている。

■新造船概要
全長:290メートル
全幅:45.6メートル
満載喫水:11.7メートル
LNGタンク:メンブレン型
貨物タンク容量:17万4100立方メートル
主機関:Dual Fuel Diesel Electric
航海速力:19.5ノット
建造造船所:Hudong社
船舶管理会社:China Energy Ship Management
保有比率:商船三井20％、China Energy Shipping Investment80％、