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名村造船、川崎汽船向けVLCC新造船引渡し

2018年7月12日 (木)
空白

ロジスティクス名村造船所は12日、伊万里事業所で建造していた川崎汽船向け、31万重量トン型タンカー(VLCC)「TONEGAWA」(利根川)を同日引渡したと発表した。

同船は、大型鉱石運搬船とともに同社の戦略商品と位置付けており、新規開発の第1番船となる。共通構造規則(CSR-BC&OT)に対応しつつ、全長を339メートルまで大型化し、船型改良により、輸送能力や燃費性能の向上を図り、安全性・経済性を追求した。

貨物油タンクとバラストタンクの塗装性能基準を適用し、貨物油タンク・バラストタンクの腐食防止に努めることにより、船舶の安全性を高めている。省エネ型プロペラボスキャップ「ECO-Cap」や風圧力低減型居住区、低摩擦型船底防汚塗料を採用し推進性能の向上を図ると共に、電子制御式主機関を採用し燃料消費量の低減を図っている。

主機関や発電機関はマルポール条約によるNOx排出規制(ティア2)に適合した機種を採用。大容量の貨物油ポンプを3台装備し、3種の異種貨物油積みが可能なほか、自動浚油装置を装備しており、効率良く短時間での貨物油の荷揚げを行うことができる。バラスト水管理条約の発効に伴い、IMO承認に基づくバラスト水処理装置を搭載しており、バラスト水を制御することで海洋環境の保護に努めている。

■主要目
全長:338.95メートル
幅(型):60メートル
夏季満載喫水(型):21.05メートル
総トン数:16万57トン
載貨重量:31万2858トン
主機関:MAN B&W 7G80ME-C9.5 1基
定員:41人
船級:日本海事協会
船籍:日本