ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

シベリア鉄道による貨物輸送パイロット事業開始

2018年8月22日 (水)

国際国土交通省は22日、ロシア鉄道と協力し、海上輸送、航空輸送に続く第3の輸送手段の選択肢としてのシベリア鉄道の利用促進に向け、貨物輸送パイロット事業を実施する、と発表した。

4月17日に国交省とロシア運輸省との間で開催された日露運輸作業部会で、シベリア鉄道の利用促進に向けて、両国で協力して今年度中にパイロット輸送を実施することについて確認した。

そこで、5月16日に利用促進に向けた課題を現場レベルで検証するとともに、荷主企業などにシベリア鉄道の利用をPRするため、貨物輸送パイロット事業の企画の公募を開始し、応募のあった企画からパイロット事業として実施する7企画を選定した。

選ばれたのは、三菱商事ロジスティクス、東海運、東洋トランス(2件)、日新、日本通運、日立建機ロジテック――の6社7企画。

シベリア鉄道による貨物輸送には、リードタイムが長くトータルの輸送時間の予測がつかないことや、輸送中の振動や温湿度の変化により貨物が損傷したり、重量物のラッシングに関する手続が不明確だったりと、いくつかの課題がある。選定された7企画は今後、これらの課題の検証を行う。