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沖電気、ETC2.0データ活用した運行管理ツール提供

2018年8月29日 (水)

サービス・商品沖電気工業は29日、同社が提供するSaaS型のITSサービス「LocoMobi2」(ロコモビ2)の新機能として30日から「ETC2.0特定プローブデータ対応車両位置情報サービス」の提供を開始する、と発表した。

ETC2.0車載器を使用することで、専用車載器の購入と通信料金が必要な従来の車両位置情報サービスの利用が難しかった物流事業者などが、低コストで車両の運行管理を導入できるようになる。

国土交通省が30日から「ETC2.0特定プローブデータ」の配信事業を開始するのを受けた動きで、同社はサービス事業者として応募し、承諾を受けたことから新機能を追加することになった。

新機能では、ITSスポット、経路情報収集装置の通過情報を基にした走行位置、走行経路、急減速箇所の抽出とヒヤリハットマップの3機能を提供。これまで物流事業者などが車両位置情報を取得する場合、専用車載端末の購入費用や車両の位置情報を送信するための通信費用を負担する必要があったが、新機能では車載端末に市販のETC2.0車載器を利用するため、同車載器を搭載している車両なら新たに端末を購入する必要がなくなる。

車両の位置情報などのデータは路側無線機から収集するため、車両位置情報を取得するための通信費も利用者負担がなくなることから、費用負担が障害となって導入を見送っていた物流事業者は、簡単に導入できることとなる。

同社は今後、今回追加する3機能とETC2.0プローブデータ分析技術を活用した渋滞予測、現在開発中の所要時間予測機能やAIによるアナリティクス技術を組み合わせ、物流以外の事業者も対象とした「車両運行に関する業務改革」の実現を目指すとしている。

利用料金は1台につき月額1200円(税別)からとし、ロコモビ2全体で20年度末までに累計15億円の販売を目指す。