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鴻池運輸、ナビタイムと特車許可対応ナビ共同開発

2018年9月10日 (月)

話題鴻池運輸は10日、ナビタイムジャパン(東京都港区)と「ビジネスナビタイム動態管理ソリューション」をベースに、特殊車両通行許可ルート網の作成・登録が可能なナビゲーションシステムを共同開発し、このほど一部の自社車両で運用を開始した、と発表した。

膨大な通行許可証に基づく運行ルートの作成や、地図へのプロット、車両ごとの実績管理などの負荷を軽減するため、鴻池運輸がナビタイムジャパンに開発協力を依頼して実現した。

申請経路の増加に伴い管理が煩雑となっている通行許可ルート情報をビジネスナビタイムのシステム上で車番と発地・経由地・着地に紐づけて登録することで、車両ごとの通行許可ルートデータがドライバーのスマートフォンの画面上に表示できる。

これにより、地図への手書きなどで指示されていたルート情報がペーパーレスでドライバーに配信される。ドライバーが運転により集中できる環境を作り出して安全運行を支援するとともに、必ずしもドライバーの習熟度が高くなくても「確実に許可ルートを運行できる」といった効果を見込む。

▲ベースとなるビジネスナビタイムサービスの全体像

運行管理者にとっては、(1)簡単操作で配車計画作成(2)ドライバーへの確実で簡単な配車指示(3)車両ごとの最大1年間の運行実績と許可ルートの表示による詳細な実績管理(4)ルートごとの有効期限表示して申請切れを未然防止ーーなどのメリットがある。

今後、鴻池運輸は「ナビタイムジャパンとともにシステムの改善を図り、グループの特殊車両への本格導入を目指す」と自社車両への実装拡大を図る方針。またナビタイムジャパンは、連携機能の検証を重ねて本格販売につなげる考え。