メディカルNTTロジスコ(東京都中央区)は9日、医療機器物流における返却品の受け入れ作業をAI(人工知能)で自動化する「返却AIシステム」を導入したと発表した。東京都内のメディカルディストリビューションセンター東京で運用を開始した。医療機器特有の預託販売形態で発生する返却処理の効率化と作業品質の向上を狙う。
医療機器分野では、メーカーがディーラー経由で医療機関に製品を預け、実際に使用された時点で購入が成立する「預託販売」が一般的だ。使用されなかった製品は物流センターに返却されるが、従来は送り状に記載された医療機関名やディーラー名と製品情報を作業者が目視で確認し、倉庫管理システム(WMS)へ手入力していた。送り状には略称や手書き表記も多く、熟練作業者の判断に依存する工程となりやすく、入力ミスや作業の属人化が課題となっていた。
新システムでは、配送会社の送り状伝票をカメラで撮影し、画像認識で医療機関名やディーラー名をデータ化する。さらにAIによる「あいまい検索表示機能」により、略称や手書き表記を正式名称に変換して表示する仕組みを導入した。これにより受け入れ作業の標準化を図るとともに、手入力工程の削減による誤登録防止と作業効率の向上を目指す。
同社は今回のシステム導入により、熟練者に依存しない作業体制の構築と、再出荷可能な在庫として登録するまでのリードタイム短縮を見込む。今後は預託販売形態を採用する医療機器メーカーなどへの展開も視野に入れ、医療機器物流のDX)(デジタルトランスフォーメーション)と自動化を進める考えだ。NTTロジスコは医療機器共同配送サービス「メディカルライナー」なども展開しており、業界の物流基盤整備を通じてサプライチェーン全体の効率化を図るとしている。
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