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日揮、低品位炭ベースの新燃料プラントがデモ運転開始

2012年5月25日 (金)

拠点・施設日揮は24日、インドネシアで低品位炭を原料とする新液体燃料(JCF)を製造する実証プラント(年産約1万トン)の建設、試運転を完了し、同日からデモンストレーション運転を開始したと発表した。

 

同社はインドネシア政府が推進する低品位炭の有効利用を踏まえ、カラワン県でJCFを製造する実証プラントの設置を計画し、2010年9月建設に着手、子会社JGCインドネシア(ジャカルタ)が建設工事を行い、2011年11月プラントを完成、これまで試運転を実施してきた。

 

JCFは、低品位炭を高圧熱水により改質して発熱量を増加させた後、液体状のスラリー燃料に加工する技術を活用して製造され、輸送性・貯蔵性に優れ、重油と同等の燃焼性を持つ新燃料で、重油の市場価格よりも3-5割安の価格で提供することを目指している。

 

同社はデモンストレーション運転を2014年3月まで実施し、要望に応じてサンプル提供を行う。並行して15年をメドにインドネシア国内で低品位炭の権益確保からJCF製造、JCFを燃料とした発電などの事業の実現を目指す。