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エンジン停止時も冷凍、日野の新大型電動トラック

2018年9月26日 (水)
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サービス・商品日野自動車は26日、来夏発売の「日野プロフィア ハイブリッド」に、冷凍性能と燃費性能を向上させた大型電動冷凍車「日野プロフィア COOL Hybrid(クールハイブリッド)」を設定すると発表した。

デンソー、三菱重工業と協力し、ハイブリッドシステムの電力を冷凍機の電源に活用したクールハイブリッドを設定する。

日野は、2014年にハイブリッドシステムを活用したクールハイブリッドを発売しているが、現行製品は小型トラック用のハイブリッドシステムで回生・発電した電力を、冷凍機用電動コンプレッサーの駆動のみに使用している。今回発売するクールハイブリッドは、大型トラック用に新開発したハイブリッドシステムを使うことで、従来よりもバッテリー容量とモーター出力が大きくなり、冷凍性能を高めている。社内試験では現行モデルと比較して1割の燃費が向上した。

今回の電動式冷凍システムは、デンソーの乗用車用の新技術「ガスインジェクション機能付きヒートポンプエアコン」で採用したコンプレッサーを冷凍機に応用したもの。現行モデルはエンジン停止時に冷凍機を駆動できないのに対して、新型冷凍機は日野プロフィアCOOL Hybridのハイブリッド用バッテリー容量の増加により、冷凍機の駆動が、荷待ち時などエンジン停止時でも可能になる。

さらに、ハイブリッドシステムのモーター出力が向上したことと上記の新電動式冷凍システムの効率向上により、予冷時間を大型冷凍車で一般的なサブエンジン式に対して65%に短縮した。