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ライフポーター、浦安市限定で24時間宅配受付

2018年11月7日 (水)
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ロジスティクス千葉県浦安市の運送会社「ライフポーター」(千葉県浦安市)は7日、同市舞浜地区の自社倉庫(3200坪)を活用し、24時間年中無休で市内の個人向け宅配を受け付ける新サービス「倉庫コンビニ『あずかり君』」を立ち上げたと発表した。

同サービスでは、11月から私設私書箱・トランクルームの提供、企業からの宅配受託、個人からの発送代行など4つの新サービスをメニュー化してスタート。

個人向け宅配は24時間年中無休で受け付け、全国の企業から浦安市内の個人向け宅配に限って業務を代行。即日配送に対応し、集荷は行わない。個人・法人を対象にカーゴサイズのトランクルームを月額3500円から提供する。私設私書箱サービスは個人向けが月額2500円から、法人向けが1万円からで、いずれも有料オプションとして市内向けに限り24時間年中無休の転送(配達)サービスを行う。私書箱、トランクルームを利用する個人会員・法人会員の荷物に対しては全国発送サービスを提供する。

集荷業務は行わないが、市内には東京ディズニーリゾート周辺などに多くのホテルが集積し、2020年東京五輪などに向けて建設ラッシュが続いていることから、「これらのホテルに宿泊している外国人観光客が秋葉原など都心の量販店で購入した家電製品や生活雑貨などを自らホテルまで運んでいる光景をよく見かける。薬やコンタクトレンズなど急を要する商品の注文も増えている」と考え、これらの商品の販売店やネット販売業者と提携。

24時間年中無休で2-3時間以内にホテルまで配達するとともに、今後は高齢者や障害者向けにも、近所のスーパーマーケットなどで購入した商品を2-3時間以内に配達する。

同社は「多くの(宅配)利用者にとって、仕事が終わって帰宅した際には、既に配達時間帯が終了しており、コンビニエンスストアや宅配ボックスで受け取るにも手間がかかり、時間と労力を無駄にしている場合が見受けられる」「女性の中には、見知らぬ人(大手運送会社とは異なる宅配ドライバー)に対して、玄関を開けることに不安を感じているケースも多く、在宅していながら不在票を確認後、改めて電話で再配達を依頼する安全策を講じている人も多い」と、新サービスを立ち上げた背景にこうした問題意識があることを説明。

そこで、面積17.29平方キロ、人口16万9000人、世帯数8万世帯(9月時点)という浦安市に倉庫を構える自社の立地特性を活かすことで「倉庫から市内全域まで通常15-30分以内」に到達できると判断。受託する宅配業務を浦安市内に限定することにより「ほかの宅配事業者やドライバーが労働時間の制約上、厳しいとされる時間指定配達・当日配達、夜間配達、深夜配達・早朝配達などの需要に対応し、配達完了までの回数を減らして渋滞解消にもつなげることができる」として、新サービスの立ち上げに至った。

2019年3月頃までにこのビジネスモデルの構築に取り組み、将来的には「全国各市区町村の地場倉庫を基盤としたサービスのFC化にもつなげたい」としている。