財務・人事福山通運が8日発表した2019年3月期中間(4-9月期)決算は、売上高の増加に加えて適正運賃・料金の収受などにより、営業利益が85.3%増加した。
運送事業は、7月に養父営業所(兵庫県)を開設し、輸送品質の向上のための集配拠点の整備に取り組んだ。また、4月にはキタザワと引越し事業に関する業務提携を行い、引越し事業のさらなる拡大に努めた。さらに、顧客の出荷業務の軽減と併せて集配業務の効率化にも繋がる新出荷支援システム「iSTAR-X」(アイスターテン)の開発に取り組んだ。これらの結果、売上高は1217億7300万円(7.8%増)、セグメント利益は90億600万円(2.1倍増)となった。
流通加工事業は、新規案件の開拓に積極的に取り組むとともに、既存施設の稼働率の向上による収益性の改善に努めたことで、売上高が85億3100万円で6.4%増収、セグメント利益は11億600万円で5.7%の増益。
国際事業は発、日本着の輸入貨物取扱量が堅調だったことにより通関事業が好調に推移した。また、ASEAN域内でのクロスボーダートラック輸送についても輸送エリアの拡大を図った。売上高は44億500万円(12.4%増)、セグメント利益は2億8800万円(10.9%増)となった。
「その他事業」は、賃貸施設の一部返却などもあり不動産賃貸事業は振るわず、売上高38億6500万円(2.2%減)、セグメント利益は12億9900万円(11.7%減)となった。
■2019年3月期第2四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 138,626 | 7.6% | |
営業利益 | 9,679 | 85.3% | 7.0% |
経常利益 | 10,801 | 82.0% | 7.8% |
四半期純利益 | 7,470 | 93.7% | 5.4% |