ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

NECトーキン、タイでキャパシタの量産を再開

2012年6月4日 (月)

拠点・施設NECトーキン(仙台市太白区)は4日、昨年発生したタイの大洪水で被害を受けたナワナコン工業団地内の工場に替わり、ウェルグロー工業団地内に新工場を取得し、今月から導電性高分子タンタルキャパシタの量産を再開した、と発表した。今後、電気2重層キャパシタの量産も再開する。

 

キャパシタ事業の量産工場「NECトーキンエレクトロニクスタイランド」(パトゥムタニ県ナワナコン工業団地)は昨年10月の洪水で水没し、大きな被害を受けた。同事業の早期復旧を図るため、新たにウェルグロー工業団地内(チャチェンサオ県バンパコン郡)に新工場を取得し、生産再開の準備を進めていた。

 

同社は「被災後、タイでは復興の動きが盛んで、導入設備の納期や現場作業員の確保など難しい面もあったが、ほぼ計画通り5月に開所式を行うことができた」としている。

 

ウェルグロー工業団地の新工場では今後、導電性高分子タンタルキャパシタを中心に今月から段階的に生産を開始し、下期には導電性高分子タンタルキャパシタを月産1億個、電気二重層キャパシタを月産300万個まで拡大する。その後も段階的に生産能力を増強していく。

 

■新工場の概要
所在地:タイ・チャチェンサオ県バンパコン郡ウェルグロー工業団地内
建物面積:現状9100平方メートル、増床後1万2500平方メートル
人員:400人(スタート時)、今期中に1000人まで増員
投資総額:120億円
生産品目:導電性高分子タンタルキャパシタ、電気2重層キャパシタ