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凸版印刷、UHF帯ICタグ用アンテナを直接製造する技術を開発

2010年9月3日 (金)

話題凸版印刷は、国内で初めてUHF帯ICタグ用のアンテナを、フレキソ印刷を用いて製品包装箱などの紙器へ直接印刷する技術を開発した。今年度中に技術検証を終了し、2011年4月からの量産開始を目指す。

 

これまで紙器向けにICタグを利用する場合は、エッチングかスクリーン印刷などの製法で、PETフィルムなどの表面にアンテナを形成し、その上にICチップを実装したインレットと呼ばれるパーツを製造、別工程でラベル加工し、紙器へ取り付ける作業が必要たった。

 

凸版印刷が開発した紙器へのソースタギング技術は、紙器を印刷する際の一般的な手法であるフレキソ印刷を用い、印刷機側の条件の最適化とインクの組成の最適化により、印刷時にUHF帯ICタグ用のアンテナを同時に形成することを可能にするもの。

 

これにより、これまでの手法と比較して加工・取り付けの手間やコストを大幅に削減することができる。スクリーン印刷で生産された紙器向けのUHF帯ICタグアンテナに対し「30%減の価格設定を目指す」としている。