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凸版印刷、放射線遮る機能紙を開発

2012年6月7日 (木)

メディカル凸版印刷は7日、紙にタングステンを高密度で充てんした、放射線を遮蔽する機能を持つタングステン機能紙を開発し、今月中旬からサンプル出荷を開始すると発表した。

 

タングステンは、エックス線やガンマ線などの放射線を遮る機能を持つことが知られているが、新製品はタングステンを高密度に充てんしたことで、タングステン自体の特長を維持したまま加工性の向上を実現した。

 

京都大学大学院医学研究科の平岡眞寛教授、門前一特定准教授の協力を得て、性能評価を実施したところ、従来の鉛板と同等の放射線遮蔽効果を持つことが確認された。

 

凸版印刷は今後、医療や被災地を中心とした建築物などさまざまな用途向けにサンプル出荷を行うほか、「トッパングループが持つ建装材、産業資材関連技術とのシナジーによる新たな用途や使用方法などの検討を進めていく」としている。