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PALTAC、米社と協業しピースピッキング自動化

2019年3月19日 (火)

サービス・商品化粧品・日雑卸大手のPALTAC(パルタック)は19日、米国のライトハンドロボティクス社(マサチューセッツ州)と協業し、年末をメドに稼働させる物流拠点「埼玉RDC」(埼玉県杉戸町)で自動化されたピースピッキングソリューションを導入する、と発表した。

両社は商品のピースピッキングを自動化する取り組みでパートナーとなり、ライトハンドロボティクス社が提供する最新のピースピッキングソリューション「ライトピック」を国内で初めて導入することに合意した。

ライトハンドロボティクス社の持つAIやロボットなどの最新テクノロジーと、自社の物流ノウハウを組み合わせ、人員生産性が2倍となる独自開発の次世代型物流システム「SPAID」を開発。

昨年8月に稼働を開始した「RDC新潟」(新潟県見附市)で、AIロボットを活用したケース(カートン)ピッキングシステムを導入し、RDC埼玉ではさらに自動化を進め、ピースピッキングにもAIロボットを導入する計画で、複数台のライトピックを配備することになるという。

PALTACが運用する物流センターは、常時2万種類以上の商品を在庫し、毎年1万種類近い商品が入れ替わる状況にある。ピースピッキングでは莫大な品目数を取り扱い、保管容器の中でランダムな状態で置かれたさまざまな形状・重さの商品を、すばやく的確に掴み取り、移動させる必要があるなど、高度な技術が必要だ。

こうした課題に対し、ライトピックは吸着機能と指で掴む機能を併せ持つ独自のグリッパー(手)でさまざまな商品を高速で掴み、置くことができるほか、商品の事前登録作業や商品ごとの把持操作プログラミングが不要で、エラーによる停止も少ないのが特徴。

装置は、ロボットアームにライトハンドロボティクス社独自のグリッパーと、センサーからの画像と距離情報により商品の位置・姿勢を認識し、ロボット動作をプランニングするコントローラーを統合し、商品搬送のコンベア運用と組み合わせてロボットによるピースピッキングを実現する。PALTACでは「ピースピッキングとの親和性が高く、最も効率的で精度の高い仕組みだと判断」し、導入を決めた。