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今期は最終黒字回復、売上2000億円台の見通し

JR貨物決算、豪雨など災害響き営業益半減

2019年5月16日 (木)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)が16日に発表した2019年3月期連結決算は、西日本豪雨など相次いだ自然災害の影響を受け、売上高が1.5%減(前期比)の1916億円、営業利益は52.6%減の58億円となった。直近の業績予想数値は上回った。

最終損益は、災害損失24億円、物流施設「東京レールゲートWEST」の開発に伴う撤去費用19億円を特別損失に計上したことで、2億円の赤字で着地した。

主力の鉄道ロジスティクス事業は、部門売上高1672億円(3.5%減)、部門損失53億円(前期は16億円の利益)となった。災害によって125億円の減収影響があったものの、利益保険で40億円を補てん。基本運賃の改定も予定通り実施したことで、マイナス影響を抑えた。

今期は災害からの回復を受け、売上高は2029億円(5.8%増)と初めて2000億円を超える見通しで、営業利益も124億円(2.1倍増)と災害前の水準に戻す。最終損益は74億円の黒字を回復すると予想している。